【チョロQ】

「さて帰るか」と、事務所に鍵を掛けた。

ふと柱を見るとヤモリが張り付いていた。

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梅雨の時期から晩秋に掛けて、コイツがちょろちょろと顔を出す様になったのは数年前からの事。
「お前で何代目だ?」と、問いかけるが、当然返事は無い。
そもそもヤモリの寿命はどれくらいなのだろう?
昔なら電話相談室に聞いてみるところだが、今はネットがあるのでチョイと調べてみた。

 

「20年生きます」

 

ええっ!びっくり!そんな長生きだったのかっ!
「こいつのエキスをすすればきっと長生きできるに違いない」
悪魔的な考えが浮かび、頭を振って打ち消した。

しかし、不穏な空気を察知してイモリはちょろり、ちょろりと物陰に隠れてしまった。
「すばしっこい奴だ!ちょろQと命名しよう!」
・・・いかん!うっかり名前をつけてしまったので愛情がわいてしまった!
今ではすっかり市民権を得た、わが社のマスコットの「ちょろQ」である。